萌えない私とSNS

本当は大好きな自分のことを自信を持って心から愛せるようになりますように

自信のあるブスが羨ましい

 

 

 

先に言っておきますが、この物語はフィクションです。実在の人物団体とは一切関係ありません 。他人の話を自分のネタに昇華しちゃうクズ人間、そういう芸風でやっていかないと何の価値もないんじゃないかなって。それでは本題。

 

クラスに、ブスがいる。萌ちゃんとは同族じゃないタイプのブスだ。萌ちゃんがSNSにおける正しい振る舞いができないちょっと痛いブスであるとしたら、さしずめものすごく痛いブスってところだ。萌ちゃんがちょっと痛いブスながらも可愛い友達と一緒にキャピキャピしてJK最高!ワラと高校生活が楽しいことを取り繕っている(取り繕ってるわけじゃないし高校生活楽しんでるのは本当)面白いブスであるとしたら、さしずめものすごく痛いブスだから女子からの信頼も多いというわけでもなく、対して面白いボケもかませないブスといったところだ。ごめん、言いすぎた。半分冗談。

 

彼女は頭は良くはなかったが、生徒会長をやっていただけあって心は広く、学校、生徒のために尽力をしてくれていたのだと思う。ただ、度々ある式で生徒会長が話をするがとても耳に障る声で滑舌も悪くて、萌ちゃんはどうしてもその声が好きになれなかった。

とはいえいい子なのだ。本当に。趣味がUFOキャッチャーで、沢山お菓子を取ってきてはクラスの友達に配りまくってる感じ。最高。

 

彼女には男関係の噂がまことしやかにまとわりついている。いやまことしやかにでもない、大々的に地上波放送レベルかもしれない。

 

いくつかその話をしようと思う。人づてに聞いたので話が盛られていたり至らない点があるのは了承して頂きたい。以下の文章で「彼女」という単語が出てきたらそれはもう「彼女」のことなので、よろしく。

 

 

1年生の頃、男の子複数人へ渡り猛烈にアピールをしていた。

 

 

1)ある男の子は、メールを強引に聞かれ、仕方なくメールの相手をしていたのだがその男の子に送られてきたメールはたしか数行の雑談の後「やらせてあげるw」といった内容だった。

 

なにをやらせてあげるのか?答えは明確だ、セックスである。性行為だ。一般的な高校生の考え方だとセックスはカップルが行う愛し合い快感を求める行為を、彼女付き合ってもいない、特別仲が良いわけでもない相手にメールで誘うことができるのだ。

 

 

 2)ある男の子には、既にガールフレンドがいた。周りからみて男女共に可愛くて、見てて和めるカップルだ。入り込む余地もない。

当然、男の子は見向きもしないのだけれど、彼女はその男の子にガールフレンドの性格は悪く、男の子と同じ部活の子複数に目をつけていて、本気で付き合ってるつもりではないという嘘を言った。男の子はガールフレンドにそのことを伝えた。

 

ガールフレンドは見た目は小柄、おとなしめで可愛いくほんわかとした印象だった。その一方でほんのちょっと重めだった。まあ可愛いから許される。

その話を聞いたガールフレンドは、男の子の携帯から預かり彼女へ「今メールを打っているのは〇〇の彼女です。私は彼のことが本当に好きなのでそうやって適当に嘘を言いふらされているのが許せません。もう二度とこんなことしないでください。」旨のメールを送ったそう。

見た目がおとなしそうなのにやるときはっきり行動に移せちゃうなんて、そんな話を聞いてグッときた。

 

 

3)またある男の子は、身長が高く体つきがしっかりしているバスケットボール部に所属している子で、運動神経が抜群に優れているため競技会で一目置かれる存在となった。彼に目をつけた彼女は、昼休みにこっそり柔道場へ呼び出した。

 

柔道場の中に入る彼、彼を待っていた彼女は途端に抱き着いたのだ。そして一言。「今なら好きにしていいよ…」と。その一連の流れを上に書いた被害者1と被害者2、その他大勢の子が覗いていたらしい。抱きつかれた瞬間の彼の顔といったら、おかしくて仕方なかったそうだ。

 

 

4)クラスの中の男子が攻略することができないと悟った彼女は、次は生徒会のひとりの羽生結弦に似た男の子に目をつけた。

 

その子は心底彼女に嫌悪を抱いておりバレンタインデーにポッキーを貰っていたのだが、ポッキーの箱に「いつも頼りになるお兄ちゃん♡」といった内容の文章を書いていた。

 

当日その羽生くんと同じクラスだったので、一連の流れを見ていたのだが、羽生くんは受け取って彼女が自分の教室へ戻った瞬間、ポッキーグッシャグシャに潰してゴミ箱に投げ捨てていた。

 

 

5)そして徐々にネットで恋人を探し始めた。ある人との出会いはLINEプレイ。もう廃れてしまっているが、アメーバピグみたいな感じのアバターでチャットの交流ができるみたいなサービスだった。金髪のチャラそうな彼氏だった。気がついたら別れていた。

 

 

6)その後もネットでの出会いの男と付き合ったり別れたりを繰り返し、もう別れたのかは定かじゃないが最近聞いたのは「オーキャン行く途中道を尋ねられたら相手もオーキャンで、一緒に行くついでに連絡先を交換して付き合った」というものだった。

彼の写真を見せてもらったが、韓国人だか血が入っているのからしく、韓国人のイケメンっぽい割といい男だった。でも何故か鎖骨強調写メで面白かった。

 

 

 

と、彼女は萌ちゃんの高校の生徒会長である、萌ちゃんから言わせてみればこんな子が、萌ちゃんの高校の生徒会長をやっているのだ。大変遺憾である。

生徒会って、確かに好かれてる印象は少ないし、どちらかと言えばみんなから好かれるリーダータイプの子は、生徒会に属さないイメージもあるが萌ちゃんの行ってる高校の生徒会、不安要素が彼女抜きにしたって多い。

 

当時2年生のときの彼女が立候補した生徒会選挙だって、そりゃもうくだらない茶番だった。

 

萌ちゃんの高校の生徒会は、全くもって面白みがない。誰が今年は生徒会長立候補するかみたいのを事前に生徒会内で話し合うので、ほとんど争わない。立候補者は定員ピッタリで、 信任/不信任 投票だ。

 

 

彼女が生徒会選挙に生徒会長として立候補し、選挙数日前にTwitterで何かを晒すための捨て垢が作られた。そのアカウントは萌ちゃんの高校の当時2年生を不特定多数フォローしていた。捨て垢の内容はこんな感じだった。

 

 

「 今年の生徒会長立候補者ってこんなメール送ってくる人なの!?こんな人を生徒会長にしていいのかよ笑(上に書いた「やらせてあげるw」といった内容のメールスクショ) 」

 

 

このアカウントは、進んでリツイートさえされなかったが結構多くの人が見た。1つ上の先輩達は「やばくね大丈夫かよ」「今年の2年生問題児多い」「生徒会長になった暁には筆下ろししてもらおう」など言われたい放題。間もなくアカウントは消された。犯人は被害者本人と言われている。

 

 

捨て垢事件はこれだけに留まらなかった。

アカウントが消されてそれほど日も経たず、新しいアカウントができた。こちらは

 

 

「こんなチャラそうな人と付き合ってる人がうちの高校の生徒会長になっていいのかな?(当時LINEプレイで知り合って付き合った金髪チャラめの人とのプリクラ、彼女はメイド服を着ている)」

 

 

これは本当に彼女とは関係性はないがただただ嫌いだから個人的に炎上させたかった頭の悪い女の先輩が作ったらしい。流石にこれは「べつに付き合ってる人でどうこうの問題じゃないやん」と割と流されていた。

 

こんな事件の連続で、生徒会選挙は良くない意味で賑わっていた。アホらしいけど、そこら辺はみんなお祭り大好き日本人。

 

選挙当日。体育館に全校生徒が集まって、選挙が始まる前に生徒指導の先生が前に立った。

 

「皆さんにひとつ言って置かなければならないことがあります。ご存知かもしれませんが、生徒会選挙でとある生徒が悪質な嫌がらせにあいました。それはその生徒がこんなメールを送っている、やこんな人と付き合ってる、などといった根拠もないイタズラに過ぎないものです。そんなことをされた生徒は深く傷つきました。本当に許せないことです。犯人はまだわかってませんが下手したら警察も出ますからね?その生徒も、自分のことに対して反省しています。そんな根も葉もない噂に騙されず、きちんとこれから行われる生徒会選挙で話を聞いてください。」

 

 

え?いや、は?????

本当に茶番だよ、彼女は本当に起きたことを作り物だでっち上げだって、親に学校に擁護してもらったわけだ。警察?何言っちゃってんの教師側も。

すごいなそれ、えー、なになに選挙始まったよあーあー、滑舌わりいな耳障りなんだよ、もっと聞き取りやすく話せ、「自分の行動も十分ではなかったから反省しています。すみません」?は?事実をねじ曲げて何言ってんだこいつ、あ、終わったー、ハイハイ不信任、こんなんが生徒会長全然おかしいよ、ねえ?

あー落ちるんだろうなでも落ちた所で再選挙か、適任者いないもんかなー、こういうのは逆に面白い人とかがやった方が絶対楽しいのに。

 

 

翌日、開示で彼女の生徒会長就任が決定していた。信任数3.6割、不信任3.4割、無効票数3割とかそこら辺だった気がする。昇降口の開示は普通1週間くらい張り出されるのにものの数時間で外されていた。

 

萌ちゃんの私的な感情も混ざった内容になってしまったが、こんな感じで彼女は無事生徒会長に就任したのだ。

 

私は彼女のことを心から尊敬している。

 

上から目線に「やらせてあげるw」「今なら好きにしていいよ…」と恥ずかしい言葉を投げかけられるところ。相手にガールフレンドがいようがいまいが関係なく奪おうと試みるところ。自分の顔と性格のバランスを考えず、同い年の男の子に対して妹キャラになりきれるところ。男と出会えればきっかけなんて気にしないところ。初対面の男の人相手に気兼ねすることなく連絡先を聞けるところ。

 

これら全てにおいて自分がブスであることを省みない、または自覚していないところ。

失敗とか恐れないのかな?客観的に見て痛々しい、恥ずかしいとか思わないのかな?

そういう感覚を持ち合わせていないとしたら、なんて生きやすいんだろう、なんて楽なんだろう。

私は羨ましい、付き合った相手とものの数週間で分かれる事はともかく、彼女が振る側に回れることが。私は羨ましい、性格は差し置いて割と顔が整った彼氏と付き合った経験があるということが。

私は羨ましい、彼女が羨ましい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

自信のあるブスが、羨ましい。