萌えない私とSNS

本当は大好きな自分のことを自信を持って心から愛せるようになりますように

ネット恋愛の上にも三年

思えば私はもう長らく、というかほとんど学校生活で恋愛らしい恋愛をしていないかもしれない。クラスメイトの男の子と毎晩LINEしたり、それでLINEは帰ってこないのにTwitter更新してる…まぢ病み…みたいな。
放課後デートとか、お昼ご飯を一緒に食べるとか、所謂スクールラブには縁がなかった。ギャーギャーうるさくて見た目も中身も可愛げのない私には、誰も恋愛対象としてみてくれていないんだろうと、ほとんど諦めていた。

だからインターネットを通じて顔も名前も知らない人が顔も名前も知らない私をチヤホヤしてくれるのが嬉しくて、生活がSNSに完全に侵食されていた。

中学三年の時に軽い気持ちでスカイプちゃんねるを始めて、ある人と2013年の9月にある人とコンタクトを取った。スカイプちゃんねる歴1年目。
当時19歳の東京に住む浪人生。ギターが弾けて、忌野清志郎クロマニヨンズ、昔のDragonAshとかが好きだったかな。あと全盛期の窪塚洋介も好きだった。
スカイプちゃんねるの使い方がまだいまいちわからなくて、特別仲のいい人もいなかった私には、若くて声がかっこよくて、ゴリラの真似が得意で、面白くて、今まで喋ってきたいやらしさがある人たちとははちょっと違う感じがして新鮮だった。

この人がインターネットを通じて初めて好きになった人だった。

そんな、ほかの人たちとはちょっと違うから新鮮だからってその日を境に好きになったわけではなくて、どちらともなく話すようになり、通話しながら一緒にゲームしたり寝落ち通話をしたり、通話だけじゃなくてTwitter、メールでもたくさんやりとりをした。
仲を深めるうちに「萌実は俺の彼女ネタ」が当たり前になっていた、突然言い出されたけど悪い気はしなかった、嬉しかった。
いま思えば彼は「会おうよ」「遊ぼうよ」なんてことは言ってこなかったからすごく楽だった。仲良くしてくれて、「好き」だの「彼女」だの言われていたのは、単なる暇つぶしだったんだろうけど、当時若干15歳の私は半分本気にしていた。こういう時間がいつまでも続けばいいと思っていた。

高校一年の7月に連絡が取れなくなった。
取れなくなったっていうか、Twitterリムーブされて。少しずつ距離を離されていく感覚はジワジワ感じていたのだけど、それに気付かないふりしてて、とうとうこの時が来た。リムーブされただけだから、必死になればLINEでもメールでもSkypeだの、なんでも連絡取れたんだけど、はっきり嫌いって否定されたくなかった。

私その人のことだいぶ引きずったなあ、忘れたフリしてまたSkypeでチヤホヤしてくれる人探して、私も私でその気があるような態度とっていざ「好き」「遊ぼう」「会おう」って言われると、しくしく泣きながら「好きな人がいるの、もうその人とは連絡取れないの、でも忘れられないの」って振り回してた。

前橋に住んでてお姉ちゃんの一個上の年齢の社会人のお兄さん、東北大の院生の人、明治大の院生の人、原宿のウェブデザイナー、関西に住んでてたこ焼き屋月収30万のお兄さん、私との通話全部録音してて録音された私の声で抜いてた兵庫のメンヘラフリーター。私の寂しさのためだけにみんなの気持ちを利用してごめんね。
多分まだ他にもいたかもしれないし、いないかもしれないけど、数あるうちの数人を軽く病ませた。

で、ずっと好きだったし連絡を突然切られたことに対してすごい悲しかったけど、やっぱり時間が思い出を風化していって、何もなくなったし許せた。
もう多分喋らないけど、連絡が急に取れるようになったりして高校一年生の頃の私の誕生日の頃と、高校二年生の秋口ぐらいと、何回か喋った。
お互いあのとき好きだの何だの言ってたような話には一切触れず、当たり障りもなく相手がアホらしくてバカみたいな話を楽しく聞いていた。


この話で私が受けたダメージは例えて車と車で交通事故起こして軽傷程度。私は学習能力が自分でも嫌になるくらい低いから似たような過ちを繰り返して、スカイプちゃんねる歴2年目。学習しなかった結果石油積んだタンクローリーに突っ込まれて大爆発した。

internet-moechan.hatenablog.com

実際会って痛い目にあったら、いい加減インターネットでチヤホヤされるのを諦めて、ブスはブスなりに現実を受け止めようとするよ。でも私は本当に学習能力がなかった。
スカイプちゃんねる歴3年目。また同じ掲示板で繋がって同じ距離の詰め方をして同じ惹かれ方をしたら、なぜか今度は傷つかなかった。
自分対する自信は今でもなくて、インターネットの呟きで承認欲求と自己顕示欲を満たしてる私が、承認欲求と自己顕示欲って言いたいだけの私でさえ幸せになれた。
いろんな人がいるよなって話。いろんな考え持ってていろんな価値観があって、私と合わなかった人がいたのは仕方がないし、前向きに私に合う人のことを見ていた方がよっぽどいいよね。

多分、私みたいにインターネットで恋愛をして失敗したなんて話はこの世の中にごまんとあるんだろうけど、そんなの当時の私は知らないし、今そういう経験をしている女の子たちも知らない。否定されて嫌われて、本当にこの世の終わりだと思ってたし、許したかったし、許されたかったし、死んじゃえって思ってたし、死にたいって思ってた。

インターネットを通じて結果的に私のことを大切にしてくれる人大切にしたいと思える人を見つけたから、今までネット恋愛をした経験を否定しないけど、自分の子供がこんなのになったらマジでガチビンタ食らわす。SNSは怖すぎる。インターネットのオタクになったらどうしよう。知らない男の人と会って遊んだりするようになったらどうしよう。SNSで身の程をわきまえずにミス○○に立候補したらどうしよう。ママは今から心配。

話を戻します。ネット恋愛、メリットもあるけどデメリットもある。怖いよね辛いよね、私はこんなに好きでこんなに通じ合えてたと思えたのにちょっとずつずれてって関係が修復できなくなったら、関わりたくなくなったら、ブチっとボタン一つで全部やめれちゃう。もう二度と経験したくないって思うよ。
でも私みたいにインターネット恋愛がやめられないって人もいる。

ここで今回のテーマ。ネット恋愛の上にも三年。いやこれマジで教訓だから。
言い方ものすごく悪いと思うんだけど、下手な鉄砲も数打てば当たるというか。インターネットだからね、考え趣味嗜好様々な人がとてつもなく溢れてる。
電子の砂漠だよ。狂ってる?それ、誉め言葉ね。
だからきっと無駄に傷つきすぎる必要もない、けど、本当に悲しいことがあってもいつかきっと報われる時が来る。きっと私が過去に恋してきた人たちより私は幸せになれるし、きっと私のiPhoneの前から消えた人たちは日々の仕事に追われて生力を吸い取られてどんどん老けていく。そうじゃないと困る、頼むよおい。

だからネット恋愛に悩む、すべての女の子たちに。

どうかあなたたちがなるべくいい恋をすることができますように。素敵な相手に出会えますように。幸せになりますように。

愛を込めて。ここに私なりの教訓、自省を記しておきます。